Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
若井「聖子ちゃん、櫻井様についてくれない?」
聖輝「えっ?!ぼっ僕ですか?!」
若井「うん、櫻井様からのご指名だから。」
聖輝「えっ?!指名?!」
若井「まぁ大抵新人は最初先輩のヘルプとして櫻井様と対面させるんだけど…今回は一人だから。」
聖輝「ひっ一人?!えっ…でっでも、さっき女の子たくさんつけるって…」
若井「いつもはそうなんだけど、櫻井様が聖子ちゃんだけって言ってるから…」
聖輝「えぇ…何で僕が……」
若井「いい?くれぐれも櫻井様のご機嫌を損ねないようにね!」
聖輝「はっはい…!!」
若井「それに…男だってバレたら最悪だからね…?もしバレたら……」
聖輝「ばっバレたら…?」
若井「バレたら……それなりの罰は受けてもらうからね…?」
聖輝「ゴクッ…!!」
若井「あっ!櫻井様を待たせてる!この奥にあるのがVIPルームだから、早く行って行って!」
聖輝「はっはい…!!」
何で僕が指名されたんだろう…
やっぱりさっき立って挨拶しなかったからかな…
聖輝「…ハァ…」
僕は誰にも気づかれないように小さくため息をついた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える