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トクベツ、な想い

第11章 11







そんなされたら…ホント離さないと…


下唇をぐっと噛んだ

滲んでいた汗が大粒の水滴にかわって、頬は赤みが増し熱も上がる

抵抗として置いた手が継続される動きと同じく揺れて


まるで俺が…舐めさせてるみたい…


時々どこが弱いか、舐めつつも俺の表情をチェックする潤の目がそれに拍車をかけて

余計、卑猥に映ってしまう


一段とソコが膨張した



「っ…はぁ…はぁっ…は、っも…っ…」



限界が近付きぼーっとしだす頭、残り少ない理性が跡形もなく消し去っていく


くしゃりと潤の髪を掴んで、やがて思考が停止した


力なく背もたれの上に頭をコテッと置き白い天井を見上げると、全てをソファに預けた

与えられる快感に切ない喘ぎ声をとめどなく出して

もうひたすらその一瞬に向かい熱を蓄積させていく



「…はぁ…あ…出るっ…じゅん…はな…っ…」


「ん…いいよ、翔くん…イって…」



眉間にいくつも彫りを作って髪から手を離すと
俺の足に置かれた潤の腕をぎゅっと握った

押し寄せる波に顔は更に天井を仰いで、体は小まめに痙攣を起こす


後押しするように先端を強く吸われ


もう…気持ち良い……っ



「はぁ…はぁっ…っん"…ぁあ"…っ」



敢えなく潤の口腔に白濁を放ってしまった


しばらく出した余韻で体が不規則に揺れる

バクバクと心臓が鳴り、半開きの口からはそれに合わせて掠れた吐息が出ていった



「はぁっ…ん…はぁ…」



段々と落ち着きを取り戻すものの体は鉛のように重く、瞳は真っ白な空中をさ迷う


シュッとケースからティッシュを抜き取る音がして
潤のいる方向に重たい頭を上げながら視線を伸ばせば、ティッシュで口元を覆う姿があった



「…はぁ…ごめん…」



結局口に出してしまった

離されなかったとは言え、自分に打ち勝てなかったのもいけなかったと責任を感じて



「大丈夫、翔くんのだから」


「…ばか」



うっすら汗浮かべて…にこにこして言うことじゃないだろ…


これで今日は終わりだと思っていたのに
不意に俺のだらけた片足が持たれソファに上げられた


あれ、なんだ…
いつも1つ新しいことをしたらそれで終わるのに…


まだ回復しきれていない頭で潤からの不思議な行動を目で追う

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