トクベツ、な想い
第13章 13
慣れない圧迫感と異物感が眉間に皺を集める
「ごめんね、いいとこ見つけるまで待って」
「…い…いいとこ…」
「うん、気持ち良いとこあるんだって…」
あ、なんだっけ読んだなそれ
確か前立腺とかって…
「…っ…あ」
中に入っている潤の指がくいっと折れ曲がった
急な動きに目をパッチリ開き、それと同時に腰がピクリと反応するも潤の指はその場所を探り当てるべく止まらず中を動き回る
「…はぁ…ぁ」
痛みはなんとか抜けてきたけど
この状態で合ってるのか、大丈夫なのか
お世辞にも気持ち良いとは言えない感覚が更に不安を連れてくる
「あぁっ!」
「え…」
指が腹側の内壁に当てられた時、背中に電撃が走った
いきなりきた快感ともとれる刺激
何…今の…
丸く開けた目を泳がせて困惑した
潤が俺の顔を見ながらまた中を探りだし、他の場所で反応がないと分かれば先程のポイントを突いて
「あっ…だ、ダメだっ…」
「…よくないの?」
「わ…分か…んあっ」
「ここっぽいね」
触る程に揺れる体
断定したようにその場所ばかり刺激され、おかしくなりそうだった
「あっ、ん…ちょっ…と…」
「気持ち良い?」
「…はっ…ぁ…」
「ここ…勃ってきたね…」
まさかと自分のを確認した
出したのと痛みで萎えていたモノが勃き上がり始めている
気持ち良いってか…
なんか出そうになる…変だソコ…
「っあ…も…いい…って…」
「もうちょっと…慣らさないと」
「…んそこば…かっ…あっ…出そ、なるから…っ…」
「そんなにいいんだ…良かった、翔くんも気持ち良くなれるね」
程なくして納得したのか指が出ていき
濡れた手を軽くティッシュで拭いて、脱ぎ捨ててあるお洒落なジャケットのポケットから小さい袋を出していた
御越さんが入れてた…あれ、コンドームだったんだ…
途端に顔が熱くなった
素早くそれが開けられて
勃ち上がっている潤の股間が透明なゴムで覆われた
その上から白濁を塗りつけると俺の足の間に潤の体が入ってくる