トクベツ、な想い
第13章 13
汗だらけで、髪が額に張り付いてて
下半身はだらしなく先走りを垂らして
普段の自分じゃ考えられないくらい酷い格好だと思う
けどそんなのどうでもいいくらい快感に、潤に支配されてる
「俺も…イ…きそ…っ」
上半身を上げてラストスパートにガクガク揺さぶられると、動きに同調した潤の手が勢いよくソコを上下する
「あっ…あっ…あぁあっ…い、イク…う…」
「…はっ…んっ…く…」
「…んっあ…はっあぁっ…」
「んあっ…好き…翔っくん…っん"」
シーツを束ねて持った瞬間、俺はイって
出すタイミングで中を締めたら最奥で潤も果てた
「はぁっ…ん…はぁはぁ」
お互いに激しく息をし、潤の額や髪から汗が滴り落ちる
俺の腹にいくつか降らせた後、胸板に体が崩れ落ちてきた
ドンドンと打つ鼓動が俺の鼓動とリンクする
「はぁ…はぁ…ヤバイ…翔くんの中、最高…」
「っ…はぁ…知らな…」
頭を上げた潤が汗だくの顔で近付き、俺の唇に軽くキスをして愛しそうに抱き締めてくる
「はぁ…可愛かった、翔くん」
「それやめろ…っは…ただのおっさんだぞ」
「…自分じゃ感じてる時の顔、分かんないからだよ」
「だって…分かんねぇし」
「ふふ、俺だけが知ってるもんねー…」
「…じゃあ今度、俺だけの潤の顔見せてもらうからな」
「え?」
「優しくするよ」
危険を感じたのか、落ち着いてきた体をバッと起こす潤
それに腰がビクッとなった
「潤…とりあえず抜いて…」
あ、と思い出したように腰を引かれると
萎えたソレが精液を溜めたコンドームと一緒に出た
ブルッと体を震わせ、まだ中に入っているような違和感が取れないと
やってる自覚はないのに蕾が恋しそうにひくつく
それを見た潤が体を起こそうとする俺の肩に手を置き、そっと阻止した
「え…なんで…」
ベッドに沈み返す背中
体が辛いだろうからって寝かされたんだと思っていたら
俺の腹に残った白濁や汗をティッシュでささっと拭き取って
潤がまたポケットに手を突っ込み小さい袋を出していた