トクベツ、な想い
第19章 19
体を洗っていると背中に赤いものが見えた
泡を流して背中を鏡に映す
「うお!?…なんだこれ」
背中全体に、数十個の赤い痕
「あ…昨日ここでヤった時、の?」
思い出して顔がカァッと熱くなった
ちょっと付けすぎじゃ…
さっと上がって服を着ながら脱衣所を出た
キッチンにいた潤に歩み寄り、キスマークのことを問う
「え、うん…あれ?気付かなかった?」
…そりゃ背中ですもん
「全然…」
「あー前につければ良かったね」
「いやいや、そういう問題じゃ…」
「嫌?」
切ない顔をされると胸が苦しくなる
「嫌なわけ…ないだろ
でもちょっと付けすぎってか…見られたら…っ」
まだ話し終わってないのに抱き締められる
"今度俺にもつけて"
耳元で囁かれた
「だって前のやつ、消えちゃったからね」
頬にチュッとキスが落とされ体が離れた
「……」
潤の襟元を掴んで顔を引き寄せる
返事の代わりに唇にキスを落とした
済んだらパッと離して料理が終わるまでソファにいようと座った瞬間、いつの間にか後をついてきていた潤に押し倒された
「え!?何してんの飯は!?」
「翔くんのせいでここ、こんなんなったけど…」
掴まれた片手が潤の股間に導かれる
硬く勃ち上がっていてズボンが窮屈そう…だけど
「え…えっ…いやいや」
「翔くん食べてからね」
「っちょ…」
「いただきー」
「待っ…ん」
潤の甘い唇に言葉を飲み込まれた
「…ん…はっ…」
「はぁ…翔くん…好きだよ…」
「…好き…俺も…っあ…」
首に腕を回して顔をぐっと引き寄せる
「んっ…はっ…あっ、ふ…」
「…はぁ…ん」
深くキスを堪能しながら腰が打ち付けられると
嬉しいと鼓動が高鳴って
鼓動が高鳴ると愛しいって気持ちが湧き上がって
愛しい気持ちがまた鼓動を上げる
「ふ…んっ…気持ち…っあ」
肌がぶつかる音
「…もっと…もっと、あげるよっ…」
漏れる声
「あぁっ…あ、っん、あっ…」
垂れる汗
「…っく…イく…っんぅ」
放たれる精液
他にはない、他の人では得られないもの
全部、魅惑的…