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トクベツ、な想い

第19章 19





頬を叩いて手荒に起こしたら
ん?って、力のない声



「突然過ぎるぞお前…式は?…すんの?いつ?」


「まだ具体的なことは決まってにゃい…」


「呂律!おい…おい、ここで寝るなって…」



俺の膝で待田が寝落ちした

もう…まだおめでとうも言ってないのに…
明日でもいっか、でも待田泊まりじゃないしな…



「先輩、それはダメだなー」


「おぅ…え?」



どこからともなく現れた潤が待田を指差す



「…待田が?」



違うと首を振って口パクで"膝枕"と言った



「あ…だってこれは…」


「宴会終わったら」


「…終わったら?」



周りの様子を伺って潤の口が結ばれた



「え?え?」



そのまま他の社員のところへお酌に行ってしまった


終わったら何?すげぇ気になるけど…

あんまりいい予感はしない








「っおい…ここ」


「シー…」



宴会が終わって
2次会に進む人、部屋に戻る人、帰る人と分かれた

待田は帰って
俺は今回部屋に戻る人…だったんだけど…



「こんなとこじゃまずいだろ…」


「だって翔くんの部屋だって、俺の部屋だって他に泊まる人がいるし
ベッド使えないじゃん」


「帰ってからで、いいだろ…」


「浴衣姿の翔くんがエロくて我慢できない」



予感は的中して
宴会場から程なくして着くトイレの狭い個室の中、小声で話していた

入った時は誰もいなかったけど…いつ、誰が入ってくるか分からないし



「…っあ」


「今日は声、ダメだよ」



後ろから片手で口許を覆われて
下の浴衣の隙間から潤の手が侵入し、下着越しに俺のが擦られる



「…っ…ふ…」


「自分で抑えてて」



俺の両手が口に移動させられる


両肩の浴衣が半端に下げられ、潤の舌がツーっと背中を這うと自由になった潤の手は胸の先を弄び…

それに反応して勃ちあがってきたモノは下着にシミを作り始める



「やめ…は…」



下着の中に手が入って直で触られると
潤が欲しくなって勝手に腰が揺れてしまう



「…っ煽んないで…」



俺の上半身を壁に押し付けて腰だけ手前に引くと
しゃがんだ潤が俺の下着を足首まで降ろし、浴衣を捲った



「っは…」


「静かにして…」



そんな…


双丘に潤の顔が埋まった


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