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トクベツ、な想い

第4章 4








―休みだった為、昼まで爆睡した


目が覚めると昨日のことは本当だったのかとiPhoneのメールボックスを開いて確認する


夢じゃなかったことに安心し
少しの間だらだら過ごしてからラフな服装に着替えた



食料を求めてコンビニに向かう

そこで昼と夜のご飯を買って、クリーニング店にも寄りスーツを受け取って帰る



今日は特に予定立ててないし

どっかに行く気分にもなれなくて
洗濯をし、寝室と部屋全体の掃除を久しぶりに行い心を落ち着かせた










―夕方頃、インターホンが鳴ったので
スッキリしたリビングでパソコンとにらめっこをしていた俺は立ち上がり、モニターを確認した

そこにはオシャレな服装をした潤が映っていた


玄関へ行ってすぐにドアを開ける



「よ、どした?」


「こんにちは、もう晩御飯の食材とか食べるの買っちゃいました?」



あ、買っちゃったけど…



「…なんで?」


「これ、良かったら」



なんだか分からないけど渡された袋を受け取る

中を見るとちょっと高そうなパックに入ったオムライスがあった


超うまそう…



「このマンションの路地裏にあるお弁当屋さんのなんですけど
今日友達とそこら辺で遊んでたので、どうかなって思って…」


「ありがとう」



そんなんあるの知らなかったな…


″お金はいいです″と笑顔で言うもんだから
じゃあ今回はお言葉に甘えて、なんて少し会話してから帰ろうとする潤の腕を掴んだ

きょとんとした顔が向けられる



「…え?」


「あの、さ
この前の…み…安藤さんの話なんだけど」


「……はい」



とりあえず玄関まで入ってもらいドアを閉める



「安藤さんが?」



すかさず聞いてきたので昨日のメールのことを話した

行くよとは言ったものの自分にしっかりした自信が持てなくて思わず助けを求めてしまった



「誕生日に誘うってことはもう完全に脈有りですね」


「だよ、な…本気なのかは分かんねぇけど
やっぱ脈有りだよな…」


「本気ですよ、だって誕生日ですよ?
告白されるんじゃないですか?」


「こ…告白…」



ヤバイ、落ち着いてたのにまたドキドキしてきた



「…それか、翔くんが頑張って告白…とか」


「…んなことできねぇよ…」


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