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トクベツ、な想い

第10章 10






来週…どうだろうか

潤に連絡した方がいいよな


もう一度iPhoneを持って今度はメールで潤に内容を伝えた

即返事がきて、『友達に聞いてみるね』それで終わった


なんでもいいから早く、ゆっくり会いたい


その日を待って忙しい日々を過ごしていった










―言っていた来週はダメになった

こっちがあまりにも忙しくて俺も潤も休みがとれなかったんだ


だが、次の週の午後からなら
という俺の一言でみんな集まれることになった


集合場所は俺の部屋


当日、昼まで会社にいた俺は部屋に帰ると速攻で着替え
部屋の片付けをした

適当にコンビニに寄って買った食料と飲み物を空の冷蔵庫にしまって



「後は雅紀達が何か買ってくるって言ってたし
…こんなところか」



ソファに座って一息ついた

間髪入れずにインターホンが鳴る



「は?…早すぎねぇか?」



いや、違うかもとモニターを確認してみたがやっぱり友人達で

返事をして時計を見てみた


予定の2時間前て…


玄関のドアの施錠を解いて
立ったままソファの前のテレビをつけた



「翔ちゃーん」


「翔さん、お邪魔ー」



扉が開くと同時に2人の声が部屋に通る

軽く返事をして玄関に足を運んだ



「予定より早いじゃん、どうしたの?」


「なんか相葉さんが早く行こうって言うから」


「だって久しぶりじゃん
はい、これ!翔ちゃんの好きな貝の缶詰めいっぱいあるからねっ」


「お、サンキュ」



買い物袋を受け取って中身を見ると
ちょっとした食材とお菓子と後はホントに缶詰めばかりだった

苦笑して部屋に招き入れる



「ねぇねぇ、でどういう人なの?」


「え、あー…
一言で表せばイケメン
もう1人は俺も会ったことないから分かんねぇけど」


「よっぽど仲良いんだね、友達を紹介し合おうなんて」



どかっとソファに座りながらニノが言った


言えない、恋人だなんていくら仲の良い友人でも…


ひきつった笑みをして冷蔵庫にもらったものをしまっていった



「翔ちゃん、後どれくらいで来そうなの?」


「え、だってまだ早いし……一応連絡してみるわ」



メールをしてみたが返事はなくて

とりあえず3人で適当にテレビを見つつ話していたら、カチャッとドアが開く音がした

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