テキストサイズ

トクベツ、な想い

第10章 10






「おし、勝負だ」


「翔ちゃーん
俺と大野さん置いてかないで…」


「…すまん、みんなでなんか賭けて勝負すっか」


「翔さん、俺新しいゲーム機欲しい!」


「まだ勝負してねぇだろっ
なんで俺が負けたことになってんだよ」


「じゃあ俺は釣り道具がいいなー…ルアーにする!」


「ちょっ…」


「翔ちゃん!俺鉄鍋!」


「おい…」


「俺は勝ったら言うね?」



最後に潤が笑いながら首を傾げた


くそ…ぜってぇー勝つ!


俺の闘士に火がついた

ニノが選びだすのをみんなで阻止して
話し合った結果、安定のマリカーにした

前にニノが置いていったゲーム機もあるし…

5回勝負でゲームを始めた








結果、優勝はニノでビリは3回負けた雅紀になった

俺は雅紀の次に負けていた


あ、あぶねー…


ニノがニヤニヤしながらガックリ項垂れた雅紀の肩に手を置く



「最新のよろしく」



そう嬉しそうに頬をにんまりと緩ませて…


うわぁ…こえー…



「一番最新のってすごい高いじゃん!」


「優勝者だもん、俺」


「でも…だって…もうちょっと安いの!」


「やーだー」



2人の言い合いが始まった

いつものことで俺は慣れてるけど
何も知らない2人は本気のケンカだと思ってハラハラした表情をしている



「ねぇ、翔くん止めなくていいの?」


「大丈夫だよ」


「でもなんかヤバくない…?櫻井さん止めてあげて」


「翔でいいから」


「あ、じゃあ翔くん
俺も智で…ってそうじゃなくて」


「大丈夫、そろそろニノが仕掛けるから」



わけが分からないと不思議そうにしていたが
ぎゃーぎゃーと騒ぐ2人を一緒に見守った



「もうなんでニノはいつもそうなんだよ!」


「なんだよ、お前だってそうだろ!」


「なんでそうなるんだよ!」


「…あ、相葉さん
そのインナーよく見たら、この前出たあのブランドの新作じゃない?」


「え…わ、分かる?」


「分かるに決まってるじゃん、相葉さん大好きだもんね」


「そう、そうなんだよ!すごいの
デザインもいいし…やっぱニノは分かってくれるなー
あ…俺ちょっとトイレ、翔ちゃん借りるねー」



笑みを浮かべてご機嫌にトイレに向かっていった

ニノがしてやったりな顔で俺達を見る

ストーリーメニュー

TOPTOPへ