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家政婦の水戸

第9章 [家政婦特別番外編]ゲスト家政婦登場

 俺はなにを体験させられているのだ?


「ちょっと、あなたねぇ……ふざけるのはやめて下さいよ」


「いえ、ふざけてないですよぉ〜。この体はつぐみさんですけど、私はつばきです」


 まったく意味がわからない。俺は紹介所に電話しようとした……が、やめた。


 あり得る。


 恵実を探す時に、大神さんが獣に変身した。


 それにメカ水戸さんそのものが、異質のものではないか。


 これは、否定する方が負けだ。


 受け入れるしかない。


「ちょっと、よくわからないなぁ……つぐみさんの中に、つばきさんが入ってるってこと?」


「まあ、そうですね」


「つまり……つぐみさんは、モビルスーツ?」


「う〜ん、その例えはよくわかりません」


 いや、俺の方がわからないよ。


 すると、私服に着替えた紗知がやってきた。


「ガーディストって、ドラマと同じだぁ〜」


 ドラマ?


 そう言えば、紗知はそのドラマを好きで見ていたな。


「えっ、紗知、わかるのか?」


「つまり、つぐみさんの体に、つばきさんという魂がとりついてるんだよ」


 憑依!?


 そうか、つぐみさんは肉体を貸して、つばきさんの仕事をサポートしているってことか。



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