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家政婦の水戸

第9章 [家政婦特別番外編]ゲスト家政婦登場

 しかし……そんなことが本当に……。


 つぐみさん……いや、この場合は、つばきさんと呼ぶべきだろう。


 つばきさんは、霊体の家政婦さんて、ことか。


 驚いた……驚いたけど……俺は、こっちの方がいい。


〔家政婦のつばき〕でもいい。


 いや、作品とか、山野羊の気持ちとかではなく、昭玄武個人として(こらぁっ!)


※失礼しました。



 でも、紗知は楽しそうだ。こいつはどんな現状でも、バラエティーに捉える力があるようだ。


「ねえ、お父さん、つぐみさん21歳なんだって!!」


「えっ、そうなんですか!?」


「はい、このつぐみさんは、そうなんです」


「お若いですねぇ……え、じゃ、つばきさんって……亡くなってからの家政婦ってことで……」


「いえ、肉体はありますので、違う意味での出張家政婦として」


 凄いな……生き霊飛ばして家政婦て……てか、それを受け入れているつぐみさんが凄い。


「見て見て、お父さん!!」と紗知が、小さく跳ねながら手招きをする。


「どうした?」


「ばけたん(※)が、凄い反応してる!」


「やめろ!!」



※ばけたんとは、幽霊や魔物がいると光って知らせてくれる、おもちゃみたいなやつ。たしか、2000円ほどで売ってたような……。



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