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家政婦の水戸

第9章 [家政婦特別番外編]ゲスト家政婦登場

 だが、この幸せは長くは続かなかった。


 つばきさんは、家政婦。浴室の掃除と食事の後片付けをしていただいたら、今日はもうおしまいだ。


 明日は、俺が残業だから、会っても顔を見る程度。


 食事を終えた紗知が、浴室にいるつばきさんのところへ、行った。


「あ、つばきさ〜ん、私もお手伝いするぅ〜、食器洗いはまかせてぇ〜」


 余計なことは言わなくていいっ!!


 父の気持ちも考えろっ!!


 久しぶりに、清らかで甘い果実のような香りの風が、心の中に吹き込んできているというのに。


 出来れば仕事をしてもらいたいのだ。











 メカが洗っていた。


 メカ水戸さんには逆らえません。


 また、メカのくせに、ガラスのコップも丁寧に柔らかく洗ってるし。


 ちょっと力を入れたら割れるだろ。


『♪スマホの着信音〜、スマホの着信音〜』


 スマホの着信音が流れた。


「はいはい、すいません」


 つばきさんが手を拭きながら、リビングに置いているバッグを取った。


 そして、中から携帯電話を出すと、指でさすり、耳にあてた。



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