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家政婦の水戸

第10章 水戸さん、プロレスを見る

 リングアナが次の試合カードを読み上げる。


「異種格闘技戦、3分20ラウンド、マゴ勇vsサバソメ高橋」


 あれ、アゴ勇じゃなかったのか? プリントミス?


 サバンナじゃなく、サバソメ? いや、意味わからんし……。


 だが、異種格闘技戦?


 それは面白そうだ。


 アントニオ猪木が昔、ボクサーのモハメドアリや、空手家のモンスターマンや、ウィリーウィリアムスとかと戦ってたな。


 違う格闘技同士が戦う。


 どっちが強いのか、これは期待だな。


「剣道、サバソメ高橋vs中世の騎士、マゴ勇。KOかギブアップによって、勝敗が決まります」


 防御が固いわっ!! 勝敗、決まるか?


 鎧と武具だぞ?


 いや、ある意味、面白そうだが、そのまんま面白くなっても、問題があるカードだな。


 まず、剣道、サバソメ高橋が入場してきた。


 まんま、剣道だな。


 中世の騎士と戦うために、剣道習ったわけじゃないだろ。


 サバソメ高橋が、ゆっくりと有刺鉄線とガラス板がセットされたリングに入る。


 試合がはじまれば、あれに電流が入り、触れたら爆発して、ガラスが弾けるんだ。



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