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家政婦の水戸

第10章 水戸さん、プロレスを見る

 お、ちょっと面白くなってきたか?


 俺は急いで、会場に戻った。


「あれ?」


 自分の席があった方に、なにやら女子選手が集まっている。


 展開からして、数ある予想を、いま、3つくらいに絞ってみた。


 空席が目立つため、さりげなく、あの後ろの席に移動してみた。


 て、言うか……展開から考えてみれば3つもいらないだろう。予想は1つだ。




 水戸さんと、メカが囲まれていた。


 なんだろう……いま、こうしてプロレスとして普通に見ている分では、まったく違和感がないが、落ち着いてよく冷静になって見てみれば、かなり濃い違和感に包まれる。


 しかも、予想は、誰もが激的中しているはずだ。


 女子レスラー達が注目しているのは、椅子に座っている覆面レスラー……えっ?


 あれ?


 予想は?


 いや、女子の覆面レスラーが二人、椅子に座っている。


「いや、この可能性は考えてなかったなぁ。近いのは、他団体から偵察にきていた、本物のレスラーって選択肢だったんだが……」


 俺は、さらに近付いた。


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