テキストサイズ

家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

 歩いているうちに、謎の洋館に、迷いこんでしまった。しかも、丁寧にインターホンを鳴らして、玄関から……。


 繁はまだ気がつかない。


「ここって、いそう……近いな……いるぞ」


 すると、画面の真ん中、リビングのソファーの上に、現れた。


 それは、三角帽子をかぶった、赤と白のストライプ柄の小さなピエロだ。


「よし、出たぞ!! これは、見たことないな……」


 繁はゲーム画面の中で、使用するホゲモンカプセルと言うものを投げた。


「よし、捕まえろ!!」


 だが、捕まらない。


「えっ!? マジで!? なんか、アイテム買わなきゃいけないの?」


 たしかに命中した。念のため、もう一度投げる。


 だが、当たらない。


「うそぉ〜、マジか」


 ガックリとして、スマホを下ろした。


「……え?」


 生の様子を目にした。そいつは、そこにいた。


「え、え、え?」


 画面の中のキャラクターではなく、ソファーの上に座っていた。


 繁は、ゆっくりと近付いた。


 そして、そのピエロを両手で抱えた。


「……ホゲモン……実際にゲットだぜ」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ