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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

 小梅はニヤリと笑い、繁の手からピエロの人形を取った。


 それを繁が茶化す。


「わっ、ホゲモンがホゲモンをゲットした」


「誰がホゲモンじゃ! こんな、プリティーでキュートなホゲモンがいるかっ!!」


 繁は本気で、小梅に殴りかかった。


 だが、ウェイトだけでは負けていない小梅は無理から、繁を両手で突き飛ばした。


 思わずよろける繁。


「なんだよクソババァ!! なんで突き飛ばした!!」


「ハァハァ、本当に死んでしまうと思ったからじゃわ!! おぬし、マジで手加減なしにきたな……首狙いおって……頸椎に響いたわ」


「軽く悪意を感じたんだっ!!」


「軽い悪意に対して、重い仕打ちをぶつけるんじゃないわっ!! まったく……この人形に選ばれた人間でなかったら、そく警察を呼ぶところじゃわ」


「大丈夫だ。一応、前科はある」


「自慢にならんわ!!」


「まあまあ、婆さん、なにがあったか知らんが、冷静に話し合おうではないか。まあ、座りたまえ」


「私の家じゃっ!! まあ、やっと、その気になったか。お前とは、今回限りの絡みにしたいわ」


 二人はソファーに、向かい合って座った。


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