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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

 水戸さんの横には、セグウェイメカ水戸さんがいた。


『や゚ま゚だよ'ゔほ~ゔじょう』


「紗知、なんて言ってる?」


「あの蜂の巣、駆除しましょうか? だって」


 紗知が通訳する。


「えっ、出来るの水戸さん……危ないよ」


 水戸さんは、ドンと胸を叩いた。





 左胸がめり込んだ。



 羊は跳び跳ねるように、驚いた。


「水戸さーーん!! ジャージ越しからわかるくらい、むねに穴空いてるよ!! いやいや、蜂の駆除より大変だろ!!」


『た~け'し゚の゙か^て"い゙の゚い゚がく゚』


「大丈夫、すぐ治りますだって」


「紗知、お前、この惨状をよく眉も動かさずに、平然と出来るもんだな」


 しばらく二人は、水戸さんとメカ水戸さんを見ていた。


 メカ水戸さんが、水戸さんの背中に鈍い音をたたせ、ゲンコツで一撃を入れた。


 ボンとなにかが飛び出たと思ったら、急に引っ込んだ。


「いや……水戸さん……絶対、鳩時計のように心臓出たよね」


 メカ水戸さんが、蜂の巣を指差した。


「あ、そうか。こっちの水戸さんなら心配なさそうだ。刺されても大丈夫だ」



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