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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

 担当は電話の向こうで怒鳴ったあと、大きく息をすると、ゆっくりとした口調で言いはじめた。


『まあいい、君達は言葉は理解出来るから、私の言うことをよく聞いてくれ。いま、家政婦の依頼が来たんだが、所属の家政婦がいま誰もいないのだ。そっちに固まって三人いるなら、一人行ってくれないか?』


 依頼の話だ。


『マ゚』


『いや、返事はいい。とにかく、誰か一人頼むよ』


 電話が切れた。


 話を聞いていたのは、メカタイプのセグウェイ水戸さんだ。


 そして、誰が行くのか、チーム水戸さんで話し合った結果……新型のバギー水戸さんに決まった。


「え……メカ水戸さん、もう1体増えたの? てか、うちも、家政婦三人いらないし……」


 羊は思った。


 バギーなら、乗っていけるかも?


 あれ、でも、バイク水戸さんはバイクになったら、どのタイプだろう?


「バイク水戸さんは、バイクになった時はどんなもん? 原付きくらい?」


 それに、水戸さんが答えた。


『ふ'つ゚ゔに~り`ん゚』


 これを紗知が訳す。


「250CCだって」


「まあまあ、大きさあるんだな」



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