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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

「バカ、最初に言ってた50万も忘れるな」


『急にリアルな話を持ち込むでないっ!! とりあえず、頼むぞ、お主ら二人で』


「二人? 俺、一人だぞ?」


『そこにピエロがいるじゃろ。それが、ただの人形だとは思っておらぬか?』


 繁は、テーブルに置いている、ピエロの人形を見た。


「!」


 なんとなくだが、こちらを見ながら、笑っているような気がした。


「ちょっと待て、なんちゅうもんをよこすんだ!!」


『お主が勝手に持って帰ったんじゃろうが!! とにかく健闘を祈る』


 電話が切れた。


 とりあえず、普通に家政婦としてやっていただけたら、それでいいだろう。繁はそう思い、中に入れて、なにか仕事をお願いすることにした。


「……えっと、あれ?」


 見ると、一人しかいない。


「あれ? さっき、鎧みたいな人いなかった?」


 そこには、水戸さんと、1台のバギーしかなかった。


「え、あんた、それに乗ってきたの? どうやって乗ってきたのさ……ここアパートの2階だよ!? あの、ここは通路の邪魔だし、止めるなら、下の自転車置き場の横にして」



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