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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

 するとバギーは、人型になって、素直に階段を下りていった。


「うおわぁーーっ!! 変形だとっ!? なぜ、あれだけユニバーサル・スタジオなんだよ!!」


 バギー水戸さんは、自転車置き場の横で普通に立ち止まっていた。


「いや、そこっ!! ものすごく不自然だから、バギーになりなさいよ!! あれ、なんだ? 家政婦じゃないのか? なんなら、あれ欲しいわ」


『ま゚』


「いや、なに言ってるか、わからねえよ」


 繁は思った。


『会話出来ない時点でマイナスじゃねえか。それと、わけわからない、バギーのやつ。これだけで、炎上もんじゃねえか。これは、ネットが荒れるぜ』


 心の中でニヤリと笑う。


「えっと……」


 水戸さんは、カバンから携帯電話を出し、メール機能で、文字を打ち出した。


[栗壱屋家政婦紹介所からきました。水戸奈津子ともうします]


 水戸さんは、その携帯画面を繁に見せた。


「なになに……そうですかそうですか……。いや、すまんね、こんなアパート暮らしの場所に来ていただいて……で、他にも行ってるの?」


 水戸さんは、文字を打った。


[羊さんの家にお邪魔してます]


「ひつじ? 牧場?」



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