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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

『まあ、それでよかろう。後は、部屋で一人になった水戸がどうするかだわい』


「俺は見てなくていいのか?」


『安心せい。東名とムッシュ・ピエーロが中で様子を見ている』


 誰だ? 繁は思った。


「誰だよ」


『透明になってたおっさんがいたじゃろ』


「あいつは、あんたの家のリビングでしか透明になれないんじゃなかったのか!?」


『リビングとしか言ってないわい。だから、どの家のリビングでも透明になれる』


「どんな体質だ。でも、あの東名ってやつ、ずっと俺の部屋にいたってことだよな。どこから入った?」


『あいつは、昨日からお主の隣の部屋を借りて住んでおる。そのため、壁に穴を開けて、今日は行き来しておる』


「やめさせろっ!! 気持ち悪いわ!! で、なんで借りた部屋の壁に穴を開けるっ!?」


『大丈夫、大家さんの許可は貰っておる』


「バカじゃねえのか、あの大家……」


『あと、お主が連れていったピエロの人形も、あれは生きておるからな。』


「怖いこと言うなよ。じゃ、あれはなんだ?」


『あれも一応、家政夫じゃ』


「ほんまかい!!」




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