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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

 バギー水戸さんが、部屋に上がっていった。


 水戸さんは、ピエーロがただの人形ではないことを悟ったのか、必殺のあま噛みを試みる……が、手が曲げられない。


 そこに、バギー水戸さんが入ってきた。


『し゚ょ`う゚じき~、か"く゚の゚がこ`わ^い(ちょっと、これ、生きてる)』


『オ`ハ'ラ゚イ゙ニ゙イ゙キ゚タ`イ(きっと、なにか取り付いてる)』


 だが、そこには透明になっている、東名がいる。


 水戸さんはピエーロを、バギー水戸さんに向けた。


 すると、バギー水戸さんの鼻の穴から、鉄の管が出てきた。


『の゚ろ゚ゔな`よ'(では、どうぞ)』


 バギー水戸さんの鼻の管から、勢いのある炎が吹き出した。


 どうやら、バーナーのようだ。


 顔を焼かれたピエーロは、悲鳴を上げた。




『ベギイヤァーーー!!』



 まるで、昭和の幼い女の子が、悪さをして、お母さんからお仕置きとして、お尻にやいとをすえられた時の、悲痛な叫び声に似ていた。


 繁は電話をした。


「おい、ババアッ!! 部屋から、カセットテープの音楽を再生したまま早送りを押した時のような声が聞こえてきたぞ!!」


『わかりにくいわっ!!』



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