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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

「うわぁーっ!! なんか火の玉が来たぞ!! なにやってんだ!?」


 繁の中では、ある文章が出来上がっていた。


“栗壱屋の水戸という家政婦は、勝手に人の家の人形に火をつけて、外に放り投げおった!! 最悪な家政婦だ!!”


 これを、ネットの掲示板に書いてやろうと、企んでいた。


「ああぁ!?」


 彩音が、悲痛な声を上げた。


「あの、どうしたんですか?」


「ピエーロ先輩!! なぜ、こんなことに……」


「え、これの後輩!? いや、どう見れば、これを先輩として見れるんだよ!?」


「ピエーロ先輩は、この私に、家政婦としてのイロハを叩き込んでくださいました。先輩……いや、師匠と言っても過言では……」


「過言のままでいい!! こんな、中に綿詰まれた、ミニチュアな家政婦があるか!!」


 やがて、メカのバギー水戸さんが外に出てきた。


「これは、ちょっと言ってやらなきゃな」と繁は、腕を組んで、バギー水戸さんが下りてくるのを待った。


「ちょっと、水戸さん。話があるんだけど」


 バギー水戸さんは立ち止まる。



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