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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

 繁は腰に手を当て、ふぅ〜っと息を吐いた。


「俺は関係者じゃない。やつらに、頼まれてやっただけだ。てか、俺はあんたら二人を雇っただけで、なんにもしてないからな」


 そう言ったが、ピエーロも東名も、ただ見ていただけで、なにもしていない。


 一方的に攻撃したのは、水戸さんで、動けないピエーロが、ただ酷い目にあっただけだ。


「もういいよ。悶洲佗亞家政婦紹介所の敗けだな。ちょっと待っててくれ」


 繁は電話をかけた。その相手は、やっぱり小梅だった。


「こちら、ナンバー9、どうぞ」


『そんな数をつけた覚えはないわっ!! どうしたんじゃ、久美子さん』


「お前もかっ!! いや、その流れはもういい。悶洲佗亞家政婦紹介所、全滅だぞ。どうするんだ!!」


『なにっ!!』


「絶対、そうなるだろ。あっちは、完全なる戦闘メカ連れてきてるんだぞ。他に秘密兵器はもうないのか?」


『あるわけないじゃろ。うちは、普通の家政婦紹介所だぞ』


「どこがだよ!! てか、俺はもうやるだけのことはやったからな」


『じゃ、報酬のホゲモンはどうすんじゃ!?』


「そんなもんいらねえ。その代わり50万は払えよ」


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