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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

『なぜじゃ!! お主、ネットの掲示板に非難中傷を書いたんじゃろうな』


「これから書くから心配すんな。てか、それまでいろんな危ない目にあってるんだからな(ピエーロが)。報酬は先払いで頼むぞ」


『わ……わかった。約束しよう』


「よし、それでよかろう。もう用はないな」


『そっちからかけてきたんじゃろ!!』


 繁は電話を切った。


 後ろを向くと、彩音が地面にうつぶせで、倒れていた。


「おい……どうした?」


 なにが起こったのか? 繁は少し屈んで、様子を声をかける。


「おい、彩音さん。彩音さん。どったの?」


 繁は立ち上がり、バギー水戸さんに目を向けた。


「なっ!?」


 バギー水戸さんの口から、鉄製の管のようなものが飛び出し、そこから微かに煙が出ている。


 まさか……銃口!?


「おい、あんた!! まさか……撃ったのか!?」


 繁の体に恐怖以外のなにかが、まとわりついた。


 これは、いままで感じたことがない、恐怖、怒り、悲しみ、絶望、を1つにし、さらに震えを加えた、新感覚。


 バギー水戸さんは声を出した。


『最高の腐敗臭を、ご挨拶代わりに嗅がせました』


「悪魔か!!」



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