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家政婦の水戸

第12章 さようなら水戸さん

「なにがあったの?」と大神が聞いた。


「実は、おっぺけぺ〜のぽんぽこな〜で、たんころりんのつくつくほうし」



「ええーっ! つぐみが偶然にも水戸さんの勤め先に近い場所にいて、会いにいこうとしたら、スーパーで倒れているのを見つけたって!?」


「あ、すごい、通じた!!」


「なに言ってるのよ、つぐみ。ここで私達に通じないのは、水戸さんの言葉だけよ。このパターンは、すかさなきゃ、なんでも通じるの。ぽっぺけぺ〜とは?」


「修練の鏡と精霊の大地」


「正解」


「あ、すごい!!」


 すると、水戸さんが、つぐみの腰をつついた。


「はい、なに?」


 水戸さんは携帯電話の画面を向ける。


[ないがしろはやめて。]


「……」


「……」


 大神とつぐみの二人は、水戸さんを台車に乗せた。


 そして、二人で台車を押して帰った。



 さようなら、水戸さん。











   [END]










「え、まだ終わってないよ。なんのために私、大神音子様が出てると思ってんの!!」




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