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家政婦の水戸

第2章 長女、恵実と水戸さん

 そして、水戸さんも終了。


 こちらは乾いてからの審査だ。


「最終戦は、料理対決といこうか。水戸さん、今日はなにを作ろうと思いましたか?」


『コ゚ロ゙ッケ`』


「ハンバーグだって」


 気のせいか、コロッケに聞こえたが……。


 俺は、水戸さんから買い物のレシートを受け取った。


「じゃ、今、水戸さんから受け取ったレシートを見て、条件を同じにするために、ここのスーパーで同じミンチを余分に買うか。後は大丈夫ですか?」


『り゙』


「玉ねぎもパン粉も、調味料もあるので、後は大丈夫だって」


「紗知、お前は国宝だと俺が認定するよ」


 買い出しは、恵実が自ら行くという。


「じゃあ、買ってくるわね。その間、水戸さんが先に作ってていいよ」


『ま゚』


 水戸さんは承知したようだ。


 さっそく調理に入る。水戸は手を洗い、それから、ビニールの手袋をはめた。


「じゃ、私がお米を研ぐよ」と紗知がキッチンに入る。


『ぬ゙』


「どういたしまして」


 たぶん、ありがとうだろう。


「ごめんなさいねって」


 娘には勝てないな。



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