家政婦の水戸
第3章 水戸さんのお留守番
『承知いたしました。紗知様、お気をつけて』
紗知は出ていったが、すぐに戻ってきた。
「あれぇ? 水戸さん、セグウェイに乗ってなかった?」
セグウェイとは、直立で運転する二輪車のことで、普段、水戸さんがここに来る時に使っている。いつもは玄関前に停めてあるのだが、今日はどこにも見当たらない。
『はい、この辺りの公道では乗ってはいけないと警察の方に注意をうけましたので……』
「えっ!? 警察に止められたの?」
『はい……免許証がいらない乗り物なので、大丈夫と思ったのですが、先日、警察官が数人、ピストルを構えて止めに入られたので……』
「警察の人は、セグウェイを知らなかったんだよ。きっと危険な戦闘兵器だと思ったんだよ」
『そうかも知れませんね。ですから、今日は電動のキックボードできました』
「水戸さん、大変だね……じゃ、行ってきま〜す」
『行ってらっしゃいませ』
楽しい家庭に雇われて、なんて幸せなのだろう。
山野家の皆様に、もっとお役にたてるような家政婦でありたい。
それならば、休憩をするわけにはいかない。
紗知は出ていったが、すぐに戻ってきた。
「あれぇ? 水戸さん、セグウェイに乗ってなかった?」
セグウェイとは、直立で運転する二輪車のことで、普段、水戸さんがここに来る時に使っている。いつもは玄関前に停めてあるのだが、今日はどこにも見当たらない。
『はい、この辺りの公道では乗ってはいけないと警察の方に注意をうけましたので……』
「えっ!? 警察に止められたの?」
『はい……免許証がいらない乗り物なので、大丈夫と思ったのですが、先日、警察官が数人、ピストルを構えて止めに入られたので……』
「警察の人は、セグウェイを知らなかったんだよ。きっと危険な戦闘兵器だと思ったんだよ」
『そうかも知れませんね。ですから、今日は電動のキックボードできました』
「水戸さん、大変だね……じゃ、行ってきま〜す」
『行ってらっしゃいませ』
楽しい家庭に雇われて、なんて幸せなのだろう。
山野家の皆様に、もっとお役にたてるような家政婦でありたい。
それならば、休憩をするわけにはいかない。