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家政婦の水戸

第4章 水戸さん怒る

『も゚』


『なんだ水戸か、どうした?』


 水戸さんの担当の男性か?


『はん゚ま゙か゚ん"ま`はん"ま゚〜』


『ちょっとまて、空いてるかどうかを確認しないと、なんとも言えないな。空いているようならメールをするから待っておけ』


『ま゚』


 水戸さんは電話を切った。


 しばらくすると、メールが届いた。


[大丈夫だ。そっちにむかわせた。大神でいいんだな]と表示された。


 水戸さんは返信する。


[はい、大神さんでお願いします]


 メールの文は普通だった。


 15分後。


 山野宅に、ある人物が訪れた。


「すいませーん、栗壱屋家政婦紹介所から来ました、大神と申します」


 女性の声だが、白いキャップと色メガネにマスクをしている。


「はい……」と羊が出た。


 すると、キャップとマスクとメガネを取った。


 その姿はまるで、高岡早紀に2発ビンタをくらわしたような女性だった。


「あ……は、はい!」


 30代前半だろうか?


 羊からすれば、ストライクだった。


 大神と名乗る女性は、奥をチラチラと見ながら言った。


「あの……水戸さんいます?」


「あ、はい、水戸さんですね。あの、よかったら、上がってください」

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