家政婦の水戸
第4章 水戸さん怒る
水戸さんは、大神に、呼び出した理由を、携帯電話で文字を打って説明した。
大神は、その文字を読む。
「ふん……ふんふん……そうなんだ。こちらの娘さんがお金を……」
羊は長財布を見せた。
「これに入れていたお金なんです。いや、以前から度々、お金が無くなるような気はしてたんですがね。いつもなら、3千円、4千円程度だったんで、自分の計算違いかと思ったんですが、今日はいきなり2万も無くなってましたのでね。水戸さんに聞いたら、娘が抜き取るのを見たと言うんですよ。まあ、家のことはわからないから、水戸さんは、止めようがなかったと思いますが……」
『ばる゚ん`が』
水戸さんは長財布を示して言った。そしてそれをすかさず、紗知が訳す。
「えっと……私も、これが誰の財布かわからないもので、なにをしているのか、よくわかりませんでしたって、言ってるよ」
「あっ、スゴイ!! 水戸さんの言葉がわかるんだ!!」
紗知の驚異なる耳に、大神も驚いた。
『め゚い゚た~ん゚てい゙かげま゚ん'』
「まず、お姉ちゃんを、ねこちゃんの力で探してほしいんだって……ねこちゃんて誰?」
「私のことです」と大神は、自分を指差した。
大神は、その文字を読む。
「ふん……ふんふん……そうなんだ。こちらの娘さんがお金を……」
羊は長財布を見せた。
「これに入れていたお金なんです。いや、以前から度々、お金が無くなるような気はしてたんですがね。いつもなら、3千円、4千円程度だったんで、自分の計算違いかと思ったんですが、今日はいきなり2万も無くなってましたのでね。水戸さんに聞いたら、娘が抜き取るのを見たと言うんですよ。まあ、家のことはわからないから、水戸さんは、止めようがなかったと思いますが……」
『ばる゚ん`が』
水戸さんは長財布を示して言った。そしてそれをすかさず、紗知が訳す。
「えっと……私も、これが誰の財布かわからないもので、なにをしているのか、よくわかりませんでしたって、言ってるよ」
「あっ、スゴイ!! 水戸さんの言葉がわかるんだ!!」
紗知の驚異なる耳に、大神も驚いた。
『め゚い゚た~ん゚てい゙かげま゚ん'』
「まず、お姉ちゃんを、ねこちゃんの力で探してほしいんだって……ねこちゃんて誰?」
「私のことです」と大神は、自分を指差した。