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家政婦の水戸

第4章 水戸さん怒る

 水戸さんは、こっちに話した方が手っ取り早いと、紗知に話した。


『さ゚い'と~う゚ゆ"き゚み"なみ゚の゚よ~うこ`あ゚さか~ゆ゙い』


「昔のスケ番みたいな、ガラの悪い女の子達と一緒に、歩いていたのを見たから、ひょっとしたら、その子達にお金を巻き上げられてるんじゃないかって、言ってます」


「恵実が……てか、水戸さんにあまりしゃべらせるな。なにかしらないけど、ヒヤヒヤするぞ」


 だが、その恵実を探すために、大神は呼び出された。


 いったいどうやって探すのだ?


『い゚り゙ゅう゚ひん゙』


「お姉ちゃんの持ち物か、身に付けているものを、なにか貸してくださいって」

「持ち物か……勝手に部屋に入ったら怒るからなぁ……恵実の使ってるヘアブラシなら洗面所にあるんだが……」


 それを聞いて、すかさず紗知がブラシを取りに行った。


 紗知が一本の、水色のガイコツブラシを持ってきた。


「お借りします」と大神が、そのブラシを手に取った。



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