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家政婦の水戸

第5章 水戸さんが、病院にいく

 水戸さんは女子トイレで、尿を紙コップに取って置いたのだろう。


 だが、のちに騒ぎだした看護師の話を盗み聞きすると、キツい酸とヘドロがどうたらこうたらと……。


 ここの病院はなにをしているのだろうか?


 採血をする。自分の血液が抜き取られていくのを見るのは、少々キツいものがある。


 俺の隣で、水戸さんが採血をしている。


 太い注射器で血を吸い出している看護師が、騒ぎ出した。茶色く濁る、ドロっとしたものが出たとか……。


 そんなわけないだろ。大丈夫かここの病院……。


 今度はレントゲンだ。


 水戸さんは、なぜか手術室に運ばれた。


 なにか、早急に処置が必要な、悪性な何かが見付かったのだろうか?


 数分後……


 気のせいか、どこからかとてつもない悪臭がしてきた。


 衛生上の問題があるのではないか?


 私は看護師に言われた。


「お連れの方、瞳孔が開いたままなんですが、大丈夫なんですか?」


 大丈夫かどうか、俺に聞かれても困る。それを調べるのは、あなたたちの仕事ではないだろうか?



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