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家政婦の水戸

第7章 郷東さん

 俺は走って追いかけた。


 そこにいるのがやつなら、すぐにでも破壊してやるぜ。


 そうでなくても……俺の姿を見たやつは、命は無い。


 俺は角を曲がった。


「んっ!!」


 あの髪、ジャージ、歩き方、匂い、やつしかいないだろ。


 いたよ。


 よし、声をかけてみるか。


「おい、待て女」


 すると、そいつは怪しい機械音をたてながら振り向いた。




 機械音?


 振り向いたその顔……あの時のやつっぽいが、なにか違った。


「お……おおぉっ!?」


 所々に、黒光りな光沢。


 こんな感じだったか?


 だが、それ以外はパーフェクトな特徴だが……。


“ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン”


 こっちに近付いてきた。


 いや、こいつか?


 なにか、違わないか?


 いや、違っても、俺の姿を見たやつは、生かしてはおくわけにはいかん。


 ぶっ殺す。


「おいおい、きさま、それ以上、近付いてみろ。こいつでズタズタに……」


 肉切り包丁を引き抜いた。


「ぅぐっ!!」


 あっちっ!!



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