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ねぇってば

第3章 必ず



呼び止めることが出来なかった


胸の奥がキューって締め付けられている気がした




俺傷つけたんだ。


あの子を。





謝らなきゃ、と追いかけようとした時には
もう遅かった


その姿はもう見えなくて
後ろからマネージャーが呼ぶ声が聞こえる





何もかもを失った気分だった

まだ手にも触れていない子が
目の前からいなくなってしまった感じ



「どうかしたんですか?」

その声はニノではなくマネージャー



「いや…なんにも…」


「帰りましょ?明日朝からですよ」



「あぁ…」


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