ねぇってば
第5章 どうして
車を停め、エレベーター使って7階まで上がった
しゅうかちゃんは慣れた手つきでドアを開け
中に入るように促した
「おじゃまします、」
靴を脱ぎ、きちんと揃えてから
家に上がった
と言っても初めてくる家だし
どこに行けばいいのかなんてわからない
少し迷っていると「こっちです」と中に入っていく
その姿を追いかけた
「好きなとこ座っててください」
「はい」
「あ、上着、預かります」
「ありがとうございます」
俺は素早くコートを脱ぎ
小さな手に渡した
ここで迷うのが どこに座るか
好きなところって言ってもなぁ
俺はとりあえずソファに座った
前にはテーブルとテレビ
なんとなく居心地がいい
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