ねぇってば
第5章 どうして
「大野さん有名な人です、お店行って誤解されるの、
あなたもらいも嫌です」
「あぁ、そっか、そうです、よね」
心のどこかで家の方が危ないと思った
「タクシーでいいですか?」
「俺、自分の車で来てるので、
その…乗っていきますか?」
「お願いします」
たまたま車で来た自分を褒めたい
助手席に座り道を案内してくれる
俺、今すごく幸せだ…
案内してくれる以外何も話さなかったけど
まだ先は長い
あるマンションを指差し、
これが家であることを察した
「俺コインパーキングに車置いてきます」
「ここの下に駐車場あります、
裏からなので誰にもバレません」
「そうします」
しゅうかちゃんは俺と同じくらいに
いや、それ以上に記者が嫌いらしい
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