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先生、好きです。

第3章 告白



正直、女子は苦手だ。


格好良い人を見て集団で騒いだり、トイレに行くだけでも大勢で動いたり。


まるで僕と正反対だ。



クラスの男女が付き合う、という話で盛り上がる理由も分からない。


何が楽しいのやら、さっぱりだ。


「あっ…天知君ってさぁ……、」


「…ん?」


「かッ…彼女とか、いるのっ……?」


「彼女?」


「うんッ……彼女っ……!」


「別に居ないけど…それがどうかした?」


答えた直後、目の前に長く黒い髪が靡き、僕は派手に後ろに倒れた。

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