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先生、好きです。

第1章 学校



「天知君って部活とか、入ってないんだ?」


「はい、なんか面倒で。」


昼食のメロンパンをもそもそ食べながら、何となく先生と会話を交わしていた。


と言っても、殆ど先生が
学校楽しい?とか、メロンパン好きなの?とか、質問して来るから答えているだけだが。


「じゃあ、何で学校に通ってるの?」


首を傾げながら先生は僕に訪ねた。


学校は、楽しくない。
友達は、いない。
授業は、聞いてない。


「………分からないです。」


理由が見つからない。
学校に来る理由が、僕にはない。


「……学校に来る…理由なんか無いですね…。」


ふーん、と興味なさそうな返事が返ってきて、会話が途切れた。


メロンパンの最後の一口を口にくわえた時、突然先生の顔が目の前に現れた。


「それ、ちょっとちょーだい。」


ニコッと微笑み、僕がくわえていたメロンパンを反対側からくわえた。


「!?」


そのまま軽く僕と先生の唇が触れ、メロンパンは先生の口に渡った。


「ん、おいし。」


「なッ……!!」


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