先生、好きです。
第1章 学校
「あれ?唇当たっちゃった?」
ははッ、と軽く笑い先生は言った。
当たっちゃったって………、僕別にそーいう趣味ないから…。
意識はしてないけど…。
何故か僕の気持ちに反して、高鳴る胸。
あぁ、きっと顔赤いだろうな…。
「メロンパンありがと。おいしかったよ。」
先生はニコニコしながら僕に手を振って、屋上を出て行った。
暫く放心状態だった。
「……な、んだよ…。ちょっと当たっただけじゃん…。」
放心状態が解けると、ドキドキと胸が鳴っている事に気付いた。
頬に手を当てると、熱くなっているのが分かる。
なんて言うのかな……。
これは勝手な僕の推測だけど……
きっとこれを…"惚れた"って…言うんだろうな……。