
ヒーローだから
第2章 過去に浸る凡人は
こんにちは。
俺は霧島竜輝です。
高校1年生です。
名前がかっこいい?
ありがとう。
よく言われます。
名前「が」かっこいいって。
え?
別に気にしてないし。
こんな俺は足もそこそこ速く、勉強もそこそこ。
ちなみに今は登校中。
公園を横切るところだ。
わーわーと騒がしいので何かと思えば、幼稚園児達が戦隊ものの遊びをしている。
戦隊ものといえば赤、青、緑、黄色、ピンクが王道。
俺はオタクじゃないぞ。
これは誰もが知っているからな。
にしても…懐かしいな。
俺もヒーローみたいな時代があった。
ー小学生時代
それは昼休みの出来事でした。
先「今日はヒーローごっこして遊ぶわよ!やりたい人は手を上げて下さい!」
当然お年頃の子供達は、はいはいと積極的に手を上げた。
俺もその一人。
その頃の俺はクラスでも中心的なポジションだった。
だから赤を勝ち取ることが出来た。
赤いマントを羽織り、翻す俺に女子はメロメロだったはずだ。
女子達はそんな野蛮な遊びやってらんないわ、とでも言わんばかりの勢いであやとりやお喋りをしていたが。
だから5人全員男となってしまったのだ。
ここで問題が生じたんだ。
何が問題かって?
達「うわ!あきらピンクかよ!オカマオカマ!」
これだ。
お年頃の小学生は、ピンクは女の子っていうイメージがついていた。
高校生になってみると、男子の方がピンクを所持してる気がする。
5人の中で、いわゆるガキ大将だった達哉が晶の事をからかった。
晶は顔を真っ赤にさせて、身につけていたピンクのマントを脱ごうとした。
俺はその手を止めた。
竜「ぬぐなよ!」
晶「でも…」
竜「今からおれたちはヒーローなんだぞ!」
晶「ぼく、やっぱりやめる…」
今にも泣き出しそうな顔で俯いてしまった。
竜「ヒーローはあくをたおすんだぞ?」
晶「へ…?」
そう言って、俺は達哉に近付いた。
達「てきはあっちだ!いくぞレッ…」
ポカッ
やる気満々の達哉のほっぺをグーで殴った。
達「いっ…、うっ、うわーん」
びっくりして何が起こったか分からなかった達哉は、泣き出した。
俺は晶のところに戻り、笑顔で晶の手をとった。
竜「たおした!」
晶「…うん!でも…」
先「竜輝!駄目でしょう?!味方を攻撃したら!」
竜「え?」
俺は霧島竜輝です。
高校1年生です。
名前がかっこいい?
ありがとう。
よく言われます。
名前「が」かっこいいって。
え?
別に気にしてないし。
こんな俺は足もそこそこ速く、勉強もそこそこ。
ちなみに今は登校中。
公園を横切るところだ。
わーわーと騒がしいので何かと思えば、幼稚園児達が戦隊ものの遊びをしている。
戦隊ものといえば赤、青、緑、黄色、ピンクが王道。
俺はオタクじゃないぞ。
これは誰もが知っているからな。
にしても…懐かしいな。
俺もヒーローみたいな時代があった。
ー小学生時代
それは昼休みの出来事でした。
先「今日はヒーローごっこして遊ぶわよ!やりたい人は手を上げて下さい!」
当然お年頃の子供達は、はいはいと積極的に手を上げた。
俺もその一人。
その頃の俺はクラスでも中心的なポジションだった。
だから赤を勝ち取ることが出来た。
赤いマントを羽織り、翻す俺に女子はメロメロだったはずだ。
女子達はそんな野蛮な遊びやってらんないわ、とでも言わんばかりの勢いであやとりやお喋りをしていたが。
だから5人全員男となってしまったのだ。
ここで問題が生じたんだ。
何が問題かって?
達「うわ!あきらピンクかよ!オカマオカマ!」
これだ。
お年頃の小学生は、ピンクは女の子っていうイメージがついていた。
高校生になってみると、男子の方がピンクを所持してる気がする。
5人の中で、いわゆるガキ大将だった達哉が晶の事をからかった。
晶は顔を真っ赤にさせて、身につけていたピンクのマントを脱ごうとした。
俺はその手を止めた。
竜「ぬぐなよ!」
晶「でも…」
竜「今からおれたちはヒーローなんだぞ!」
晶「ぼく、やっぱりやめる…」
今にも泣き出しそうな顔で俯いてしまった。
竜「ヒーローはあくをたおすんだぞ?」
晶「へ…?」
そう言って、俺は達哉に近付いた。
達「てきはあっちだ!いくぞレッ…」
ポカッ
やる気満々の達哉のほっぺをグーで殴った。
達「いっ…、うっ、うわーん」
びっくりして何が起こったか分からなかった達哉は、泣き出した。
俺は晶のところに戻り、笑顔で晶の手をとった。
竜「たおした!」
晶「…うん!でも…」
先「竜輝!駄目でしょう?!味方を攻撃したら!」
竜「え?」
