
ヒーローだから
第3章 記憶は探るもんじゃない
ー教室
達「うーっす。おはよう竜」
竜「ようガキ大将!」
達「いつの話してんだ」
俺は自分の机に鞄を置いてから、達哉の座っている席へ行った。
朝、俺達は徒歩通学だから教室に人が全く居ない。
俺は晶のことを聞いてみることにした。
達哉なら記憶力もよさそうだし覚えてるかもしれない。
俺はウキウキしながら聞いてみた。
竜「な、晶の顔覚えてる?」
達「あきらぁ?誰だよそれ」
竜「嘘でしょ?!じゃあ小学校の頃ヒーローごっこやったのは覚えてる?」
達「…いや全く」
竜「にわとりかよ!!」
達「うっせぇな!」
期待した俺が馬鹿だったよ。
あ、ヒーローなのに殴られた側としては忘れたい記憶か…。
俺にとっては忘れたくない過去でもこいつにとっては忘れたい記憶の1ページだな。
達「大体小学校の頃なんて俺ら仲悪くなかったか?」
竜「うん。俺、お前嫌いだったもん」
達「はっきり言うなよ。俺はお前のこと好きだったぜ」
昂「誰が好きだって…?」
達哉の背後に金髪の黒いオーラを纏った昂汰がいた。
達「おう、はよ」
竜「はよー、こーた」
昂「おはよう…って何もなかったことにする気だよね?!達哉、これ浮気現場?」
竜「お前浮気なんて出来たのかよ!こんな束縛強い彼氏がいるのに」
達「まず浮気なんてしてねぇ!あと昂汰の束縛は強く…なくなくない」
昂「はぁ?!どっち?!」
昂汰と達哉はご覧の通り…いや、これでも付き合っている。
高校入ってからだっけ?
中学の頃から猛アタックしてた昂汰に達哉が折れて、付き合ったらしい。
俺は親友2人がホモになろうが態度を変えることはなかった。
何がどうなろうと大事な親友だからなー。
竜「こーた君、そんなにかっかすんなよ!俺の美声で機嫌直せ」
そう言って、俺は今流行の恋愛ソングを歌った。
そんなに聴き込んでないから歌詞はうろ覚え。
竜「ふんふふーみゅっ!」
達哉が俺の頬を掴んだ。
いて、舌かんだ。
達「お前の歌はいらない」
耳を塞いでいた昂汰は俺の歌が止まると、耳から手を外した。
昂「あー、耳壊れるかと思った」
竜「えっ、よかったよな?サビに向けてのクレッシェンド」
昂「機嫌が直るどころか悪化したわ」
竜「歌は人を変える力があるって音楽の先生に教わっただろ?」
達「お前の歌声を聴くと善人が麻薬売買に手を出すって事か?」
竜「ひでぇな!」
達「うーっす。おはよう竜」
竜「ようガキ大将!」
達「いつの話してんだ」
俺は自分の机に鞄を置いてから、達哉の座っている席へ行った。
朝、俺達は徒歩通学だから教室に人が全く居ない。
俺は晶のことを聞いてみることにした。
達哉なら記憶力もよさそうだし覚えてるかもしれない。
俺はウキウキしながら聞いてみた。
竜「な、晶の顔覚えてる?」
達「あきらぁ?誰だよそれ」
竜「嘘でしょ?!じゃあ小学校の頃ヒーローごっこやったのは覚えてる?」
達「…いや全く」
竜「にわとりかよ!!」
達「うっせぇな!」
期待した俺が馬鹿だったよ。
あ、ヒーローなのに殴られた側としては忘れたい記憶か…。
俺にとっては忘れたくない過去でもこいつにとっては忘れたい記憶の1ページだな。
達「大体小学校の頃なんて俺ら仲悪くなかったか?」
竜「うん。俺、お前嫌いだったもん」
達「はっきり言うなよ。俺はお前のこと好きだったぜ」
昂「誰が好きだって…?」
達哉の背後に金髪の黒いオーラを纏った昂汰がいた。
達「おう、はよ」
竜「はよー、こーた」
昂「おはよう…って何もなかったことにする気だよね?!達哉、これ浮気現場?」
竜「お前浮気なんて出来たのかよ!こんな束縛強い彼氏がいるのに」
達「まず浮気なんてしてねぇ!あと昂汰の束縛は強く…なくなくない」
昂「はぁ?!どっち?!」
昂汰と達哉はご覧の通り…いや、これでも付き合っている。
高校入ってからだっけ?
中学の頃から猛アタックしてた昂汰に達哉が折れて、付き合ったらしい。
俺は親友2人がホモになろうが態度を変えることはなかった。
何がどうなろうと大事な親友だからなー。
竜「こーた君、そんなにかっかすんなよ!俺の美声で機嫌直せ」
そう言って、俺は今流行の恋愛ソングを歌った。
そんなに聴き込んでないから歌詞はうろ覚え。
竜「ふんふふーみゅっ!」
達哉が俺の頬を掴んだ。
いて、舌かんだ。
達「お前の歌はいらない」
耳を塞いでいた昂汰は俺の歌が止まると、耳から手を外した。
昂「あー、耳壊れるかと思った」
竜「えっ、よかったよな?サビに向けてのクレッシェンド」
昂「機嫌が直るどころか悪化したわ」
竜「歌は人を変える力があるって音楽の先生に教わっただろ?」
達「お前の歌声を聴くと善人が麻薬売買に手を出すって事か?」
竜「ひでぇな!」
