
ヒーローだから
第3章 記憶は探るもんじゃない
昂「ハッ…竜があほすぎるせいで忘れてた」
昂汰がいきなり動きを止め、失敬な発言をした。
竜「おいお前あほって」
昂「今日抜き打ちあるってさ。真が言ってた」
真(まこと)というのは俺達の担任だ。
親しみやすい性格から、皆に名前で呼ばれている。
最初の方は怒ってたけど今じゃ気にする素振りもない。
達「マジかよ…だりーな。もう勉強する時間もねぇし終わったな」
はぁ、と溜息をつく達哉。
竜「いやいやお前なんか勉強しても意味ねーから(笑)」
達「あんだとてめ、このやろー」
昂「達哉…さすがに彼氏の俺でもそこはフォロー出来ないぜ。すまん」
昂汰が達哉の肩をぽんぽんと叩いた。
竜「こーたのほうがひでぇよ」
昂「はぁん?!」
竜「お前らさ、怒ってもそのダメダメな頭がよくなるわけねぇんだから!潔く諦めろ!」
達哉は一見頭良さそうに見えてかなり馬鹿。
物覚えが悪すぎる。
あぁ、やっぱり鶏だ。
そして昂汰はそれを上回る馬鹿。
読めない漢字が多くて、なんて言うか根本的にだめだ。
昂「カスだなお前。」
虫を見るような目で俺をじろっと睨んできた。
達「つーかお前だってそこそこだろうがよ」
竜「のんのんのん!バカみたいな点数は取らないんです!」
ちらちらと2人をニヤニヤしながら見る。
2人とも笑顔で口をそろえて言ってきた。
達・昂「竜輝死ね」
竜「目笑ってないね、怖いね」
達「お前その…毒舌、治らねぇのか」
昂「確かにな。たまに殺意にかられるときがある」
竜「こーた君?殺さないでね?うーん、俺毒舌か?」
達「よくもまあそんなに口が回るもんだと感心するよ」
達哉は俺の口の端をグイグイ引っ張る。
竜「やめりょよ!」
達「ははっ、何だって?(笑)」
昂「俺の目の前でイチャイチャするとはいい度胸じゃねーか!!」
目がマジになった昂汰を見て、達哉は手をぱっと離す。
達「そんなに怒るなよ、ただの友達だぜ俺ら」
な、と目配せをしてくる達哉。
竜「そうそう。ってかそんなことよりさ、こーた晶の事覚えてねぇ?」
昂「そんなことっておま…。あきら?あきらって晶か?あいつ転校したよな」
竜「そうそうそう!!!」
達「テンション上がりすぎだろ」
竜「にわとりとは比べもんになんねぇな!」
達「うっせ!」
昂「で、晶が何?」
昂汰がいきなり動きを止め、失敬な発言をした。
竜「おいお前あほって」
昂「今日抜き打ちあるってさ。真が言ってた」
真(まこと)というのは俺達の担任だ。
親しみやすい性格から、皆に名前で呼ばれている。
最初の方は怒ってたけど今じゃ気にする素振りもない。
達「マジかよ…だりーな。もう勉強する時間もねぇし終わったな」
はぁ、と溜息をつく達哉。
竜「いやいやお前なんか勉強しても意味ねーから(笑)」
達「あんだとてめ、このやろー」
昂「達哉…さすがに彼氏の俺でもそこはフォロー出来ないぜ。すまん」
昂汰が達哉の肩をぽんぽんと叩いた。
竜「こーたのほうがひでぇよ」
昂「はぁん?!」
竜「お前らさ、怒ってもそのダメダメな頭がよくなるわけねぇんだから!潔く諦めろ!」
達哉は一見頭良さそうに見えてかなり馬鹿。
物覚えが悪すぎる。
あぁ、やっぱり鶏だ。
そして昂汰はそれを上回る馬鹿。
読めない漢字が多くて、なんて言うか根本的にだめだ。
昂「カスだなお前。」
虫を見るような目で俺をじろっと睨んできた。
達「つーかお前だってそこそこだろうがよ」
竜「のんのんのん!バカみたいな点数は取らないんです!」
ちらちらと2人をニヤニヤしながら見る。
2人とも笑顔で口をそろえて言ってきた。
達・昂「竜輝死ね」
竜「目笑ってないね、怖いね」
達「お前その…毒舌、治らねぇのか」
昂「確かにな。たまに殺意にかられるときがある」
竜「こーた君?殺さないでね?うーん、俺毒舌か?」
達「よくもまあそんなに口が回るもんだと感心するよ」
達哉は俺の口の端をグイグイ引っ張る。
竜「やめりょよ!」
達「ははっ、何だって?(笑)」
昂「俺の目の前でイチャイチャするとはいい度胸じゃねーか!!」
目がマジになった昂汰を見て、達哉は手をぱっと離す。
達「そんなに怒るなよ、ただの友達だぜ俺ら」
な、と目配せをしてくる達哉。
竜「そうそう。ってかそんなことよりさ、こーた晶の事覚えてねぇ?」
昂「そんなことっておま…。あきら?あきらって晶か?あいつ転校したよな」
竜「そうそうそう!!!」
達「テンション上がりすぎだろ」
竜「にわとりとは比べもんになんねぇな!」
達「うっせ!」
昂「で、晶が何?」
