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狐と私と先生

第7章 長い、夜

「ウッ、、、」

小さな うめき声。

「銀?

銀、大丈夫」

眠ったまま、手足を小さく動かしている銀。


不安に思いながら、
私は銀の頭を優しく撫でる。


「、、しずか」

銀は小さく口を開けて、呟く。


狐の姿でも、喋れるんだ。 
今、初めて知った。


「静、、止めろ」

「ヘッ」

銀の呟きに驚いて、私は銀の頭から、
手を離した。

「止めろ、、て
オレがカッコいいな、、て、分か、、てる。

しずか~、お前は、
い、、しょうオレの、、、」

幸せそうに笑ってる銀。






こんな時に、
なんて場違いな夢、見てるのよ!!

私が、
どんだけ不安な思いしてるか、、、。




その傷おったのは、私のせいなんだけど、、
一人だけ、
いい夢の、良い気分なんて
ちょっと、ムカついわぁ。

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