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狐と私と先生

第8章 やっと出番!

「さっきも言った
だろ。
こんなの、かすり傷みたいなモンだ」

ニッと笑う銀は、いつも通りで、

大怪我してるなんて
嘘みたいだった。


「わかった。

さっさと捕まえて、
さっさと終わらせよう!」

力を込めて言った私は、勢いよく立ち上がる。

「おいおい!
静、ついて来るつもりか?!」

「エッ、、、
当たり前でしょ。

ココで、ずっと待ってるなんて嫌だし」

「井伏さん、
一人ぼっちが嫌は分かるけど、ついて来るのは危ないよ」

先生から、笑顔が消え、不安そうに言った。




危険なのは分かっているけど、、、。

「銀、、、」

訴えるような目で銀を見つけると、
銀は、
何故か大きく頷いた。

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