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狐と私と先生

第9章 決着

「な、ん、で、、

ソレを早く言わねぇんだよ!」

銀の怒りの叫び声に
先生は、

「だって、楽しんでたから」

と、笑顔で答えて、
しゃがんでいる私を見た。




このドキドキと緊張感を密かな楽しんでたを、先生には気づかれちゃってたみたい。

「楽しむ前に、敵退治だろうが!」

力強く言った銀は、楽しんでた事を否定しなかった。

「そうだけど、、。

退治しちゃ、駄目だよ。捕まえて欲しいんだ」

笑顔で注意した先生から、
銀は、プイッと顔をそむける。

「わぁってる、、
そんなコト。

さっさと行くぞ。
案内しろ」

偉そうに言いながら、銀はさっき先生が指さした方へ歩きだす。

自分勝手に自由な道を進んでいく銀を、
笑顔で見守りながら、先生は銀と同じ方向へ歩き始める。



スタスタ進んで行ってしまう二人。

しゃがんでいた私は慌てて立ち上がって、二人の後についていった。

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