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「フウ、、兄」

苦しそうに呟く弟くん。

その声に兄は心配そうに反応した。




それが、いけなかった。




兄がすきを見せた瞬間、 銀は素早く立ち上がり、弟の肩を持つと兄の方を向かせ、無理やり立たせた。

「なっ、、」

「このチビが、どうなっても いいって言うなら
攻撃してこいよ」

そう言った銀の手には、先の鋭いクイ。




だぶん、
さっき切られた枝をクイに変えたんだろう。

「っ、、、。

人質なんて、、卑怯な」

勝ち誇った顔の銀を、
悔しそうに睨む兄。

そんな二人を黙って見つめている先生。







そして、　私は、、、


さすがに、コレは
見過ごせない。

「、、、ぎぃーーん！！」


大きく息を吸った後、
私は思いっきり叫んだ。