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狐と私と先生

第9章 決着

「ハイ?」

私の叫び声に、銀は驚きながらも返事をし、
兄と先生は不思議そうに私を見つめた。



「銀、ソコに座りなさい。先生は弟くんを見てあげて下さい。
兄も、コッチ座って!」

有無を言わさぬ強い口調で私は三人に言った。


いきなり命令に、銀は当惑していたが、
桃木先生は黙って銀から弟くんを受け取り、地面に寝かせる。


手ぶらになった銀は、躊躇しながらも、私の前に座った。




ただ一人、イタチの兄だけが、ポツンと立っている。

「さっさと、座って」

静かな声だけど、力強く、私は兄に言った。



兄は嫌そうな顔をしたけど、銀から少し離れた所に座ってくれた。







私の目の前の銀は、
少し不安そうな顔で、


銀から少し離れた弟くんは、嫌そうなしかめっ面で、


ちょと横に離れた先生は
楽しそうなニコニコ笑顔で、




私の、言葉を待っている。

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