狐と私と先生
第9章 決着
いつもの道。
私はいつも通り、山を登っていた。
いつもなら、もうソロソロ、銀が飛びついてくるんだけど、、
この頃は、
ちょっと変わっていた。
「あっ、静だ!」
聞き慣れた幼げな少年の声。
「クウ」
かまいたち兄弟の弟、
クウ。
この頃、銀より先にクウに会う率が、高く、
山の騒動の後、
クウの頭の傷を私が手当てした おかげか、
クウは気軽に話しかけてくれる。
「静、なんか食いもん
持ってきたか?」
「会ったら、必ずソレ
だよね」
苦笑しながら、私は
来る途中で買ってきたパンを クウに渡す。
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