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狐と私と先生

第2章 狐くん

彼との出会いは、
五年前。
私が小6の時。


両親が離婚して、母が働き始めた頃。

家に帰っても一人じゃ暇で、
私はなんとなく
山で毎日を過ごした。

そんな ある日、
私は山の急斜面で足すべ痩せ、
落ちてしまった。

幸いにも頭を打たず、死にはしなかったが、
足を骨折して動くコトが出来なかった。

「どうしよう」

体中が痛いし、
このまま動けず、ダレも助けに来てくれないかも、
と言う不安で、
私は森の中で、あお向けのまま泣き続けた。


その時、
彼は、現れた。

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