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狐と私と先生

第2章 狐くん

「お前、落ちたのか?」

その声で顔をあげると、
私と同い年ぐらいの
男の子が立っていた。

「ぞう。
い、痛くて、、うご、けないの」

「、、、馬鹿じゃねーの」

男の子の言葉に
ショックを受けた私は、また泣き出す。

「ワッ、泣くなよ。
ちゃんと助けてやるから」

「ほん、、と?」

「あぁ。

その代わり、、」

彼は私の横にしゃがんで、
私に顔を近づけた。

彼は黙ったまま、
ジロジロ私を見つめる。

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